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『舞姫 テレプシコーラ』に思うことの続き、ほんの少し感想だけですが

この作品のすごく好きなところは、主人公の六花ちゃん、ちょっと甘ちゃんなんだけど魅力があって、その愛らしさがすごくよく描かれているところ。お母さんがお姉ちゃんに一生懸命で、六花ちゃんの良さをあまりよくわかっていないのだけど決して愛情がないわけではないところの加減が絶妙。周りの先生が六花ちゃんの良さを買って大事に育ててくれるけどスポイルするほどは甘やかさないところ。悪役もちゃんといるけれど、完全に悪にしてしまわない方向に持っていく物語のうまさ。六花ちゃんが、フォローされながらもやがては自覚して自分の足で立っていく成長物語になっているところ。
往年の問題提起型の山岸作品はわざと突き放すところに魅力があったと思うのですが、この作品は問題提起しつつ一つの解決案を打ち出していて、集大成!という感があります。そんなことより何より六花ちゃん千花ちゃんをとにかく可愛く愛しく思わせるのが、巨匠の技なんでしょうね。
バリの人は子供を本当に大事に可愛がるので、“習うより盗め”の学習法にしても日本のそれとはニュアンスが違うような気がします。
モーツァルトの言葉で、天才を作るのは優れた能力ではない、愛、愛、愛こそが天才をつくるのだ!というのがあるのだそうです。なんか、そういう言葉を思い出す作品です。
子供に芸(?)を伝えていくというのは深い問題だし、私にとっても重大なテーマなので、今日はこの辺にして、多分折に触れてまた話題に上ってくると思います。
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anaarhan

バリで私が見聞きし得た範囲内での感想なんだけれど、だから、あくまでも
私のご近所衆の印象なんだけれど、あそこの人々は、好悪の感情や相性の善し悪しは静かに激しいけれど、それ以上に、他人を本当によく見ているな、と、感心したものです。ご近所衆が私に下してくれた人物評に救われた経験もしばしば。バリの”習うより盗め”が、日本のそれとニュアンスが異なる気がする、というリカちゃんの言葉に共感します。私の経験では、師匠の態度は時に”習わせるより盗ませろ”だった感じ。いつも目の前にお手本が
あったよ。


by anaarhan (2011-10-16 10:45) 

rika-k

ああ、そうだね、“習わせるより盗ませろ”だったんだね。そうか、教えられました。そう考えるとなるほどと思える(救われる)シーンがあるよ。あと、よそでも“盗んで”来い、ともよく言われたっけ。ああ、何か、師って、やっぱりありがたいね。それ以上に(あるいは同じ土俵ではないかもしれないのだけど)友。ご近所衆も忘れてはいないよ。
by rika-k (2011-10-17 02:50) 

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