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バリ笛の奏法で吹くさくらさくら(ドゥンブン音階)

ひな祭りの唄のところで流してしまったナダ・ドゥンブンをおさらいしてみようと思います。
ドゥンブン、あるいはドゥムンと呼ばれる音階はサイ・ピトゥの楽器でのみ演奏できる音階ですので、サイ・リモのゴン・クビヤルの楽団ではレパートリーにしませんが、サイ・ピトゥのスマル・プグリンガンや、ゴン・スマランダノであれば演奏が可能です。ペログ音階のDengをDeungに差し替えた音階で、低い方からDeung, Dung, Dang, Ding, Dongです。

スリンで吹く時のトゥカップ・ドゥムンはこのようです

笛上部   x=開ける  o=閉じる
o o o o x
o o o x o
o o o o o
o o x x x
o x x x x
x x x x x
笛下部
e u a i o
u
何となく短音階に聴こえます。
ひな祭りや花嫁人形はそのまま吹けますが、さくらさくらにはムメロが必要です。

eu eu u - - - eu eu u - - -
eu u a u eu u e o - - - i a i o i i a u- - - x2
eu eu u - - - eu eu u - - -
ai i o - - - u eu o - i - - -
最後の行の頭をムメロのDaingと見做すとバリの人にも俄然吹きやすくなります。



ドゥムンのバリの曲は私はあまり知りませんが、1曲Demang Milin(だったか、うろ覚え)という曲があり。恐ろしいことに曲もうろ覚えですが、大体こんな感じの出だしの曲。



パダン・トゥガルのサイ・ピトゥのガンサ・プマデ。
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日本の曲でナダ・ドゥムンの曲はまだまだありそうな気がしますので、もっと探してみるといいかな、と思います。

春だ春だ~!バリの曲も花盛り~(前橋の街も花がさくかな?)

有給がとれたので、年度内に足しておきたい用を済ませがてら、前橋の街歩きやもろもろを満喫してしまいました。
まず銀行に行った後、馬場っ川通りのタイ料理屋さん・セマクテでランチ。こんな日の移動は自転車に限ります。

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マイチャリ。影までくっきり。

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色鮮やかなタペストリーと緑が出迎えてくれます。
実はパクチーと香辛料の香りで、倒れそうなくらい良い空気です。

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いいにおいに誘われてべスパもやって来ました。

今日はトムヤムクン麺の、激辛(タイスタンダードよりも辛い)にしてみました。激辛でもちゃんとコクと旨味があって、暴力的に美味です。砕いたピーナツのトッピングがまた癖になるんです。バリではご飯の上にそのままピーナツですが。これもまた病みつきになるんだな。料理の図版がみたくば実物を食せ、という感じです。私はここでお昼を頂いたら夕食まで余韻に浸れます。多分私だけではないと思います。

口とお腹が幸せになったところで、市の国際交流協会へお礼参り。在住外国人の方のみならず、帰国者の私にとっても心の拠り所です。実は昨年12月にこちらの主催の国際交流パーティーでスリンを吹かせていただいたのですが、ばたばたしていてブログにアップしていなかったのでした。一番書かなくてはいけないネタのはずなのに…。

http://www4.ocn.ne.jp/~miajapan/こちらのサイトの、イベントレポートの第21回国際交流パーティーのところに少し紹介されています。

Raj Yamuna校の火災というショッキングな話もありましたが、交流パーティーの記録映像なども見せていただき、またお手伝いさせて頂くことに。

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協会の建物。横のごっついらせん階段が気になります。

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上はこんな感じ。

実はこちらは、私の父の実家跡のすぐ裏手にあるのです。何か縁のようなものを感じ、嬉しい気持ちになります。

そして朔太郎の生家跡。
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高級マンションが建っていて、ある意味本質的に朔太郎生家跡かもね、というような気がしないでもないな、と思ってしまいました。

この近くに私が産湯を浸かったと言っても過言でない古い銭湯があって、今日までの営業ということなので足を延ばしてみましたが、引退を控えた老建造物は侵し難い気難しさがあって携帯のカメラを向けることが憚られました。そんな訳で、次はサラスワティ通りのマハ・パドマ寺へお礼参り。

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マハ・パドマ寺は戦災に遭ったそうで、このデウィ・サラスワティ像は比較的歴史の新しいものなのだそうです。写りが悪いなと思ったとしても、それは恐らくデウィ・サラスワティのご意思なのであしからず。因みに今プリアタタンと隣接するプンゴセカン(笛吹きとしての私のホーム)の村のお寺で大きな建立祭の最中なのだそうです。写真を取らせて頂いたお礼に、プンゴセカンのスカル・エレッドを女神様に。



手を合わせると、沈丁花の甘い香りが漂ってきました。手を合わせると花の芳香が、というのはバリの方が日常茶飯事だと思いますが、そこに巡りくる季節と言う情報が加味されて嗚呼と感じるのは、四季に恵まれた日本ならではの感覚だと思います。

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一通りのお礼参りを済ませ、読書環境を求めて紅茶専門店へ。川沿いの遊歩道を進むと、朔太郎が佇んで川面を見つめていました。
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朔太郎に見つめられている広瀬川の水面と目的地たる紅茶専門店・リバティー。少し視線をずらすと橋があります。

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その名も
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栃おとめのストロベリーティーを頂きながらマハーバーラタのナラ王の件をゆっくり読めたのでした。

ここはかかっている音楽が心地よいので落ち着くのですが、今日はケイト・ブッシュやロリーナ・マッケニットを彷彿とさせる女性ボーカルがかかっていたので、尋ねてみたところ、私は初めて知ったのですが波多野睦美さんというメゾ・ソプラノ歌手の歌でした。リュートと組んでいるそうなのですが、これは口琴では?という音も入っていたりして、要チェックな感じの曲とまた知り合ってしまって嬉しいです。ここはかかっている音楽に関する問い合わせがとても多いのだそうです。さもありなん、です。あ、そうだ、ここでインドネシアの生姜蕩・Jahe Wangiの輸入物を扱っているのは知っていたけど、輸入元が何と前橋の方だと分かってすごくびっくり。

という、春の一日でした。


インフラとコーチング

思い出したのですが。
J-waveのモーニングレディオで、別所哲也さんがお休みしている間のいつだったかにナビゲーターに入っていたスポーツジャーナリストの方が、名古屋勢がフィギュアスケートで強い理由を、表題のように述べていました。つまり、名古屋にはスケートリンクがたくさんあって、指導体制が充実している、ということです。その時は、バリの話と重ね合わせて聞いていましたが、それって地域の話として聞けば、いま重なるのは美術館…。バリの大人が子供のグループを指導しているところに同席したとき、子供と言うのは地域と地域の大人たちによってこのように守り育てられていかなければいけないものだ、と強く感じました。

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以前アップした画像ですが、これはインフラとコーチングの象徴みたいな図だと思っています。

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コーチングの結実である少女たち。大舞台の前にメイクと着付け。一緒に笛を吹いた私の戦友です。

日常にseniのある生活がほしい。前橋に市の美術館がほしい。

seniとは辞書で芸術とかアートとか訳されますが、私はほぼイコールにとどまると捉えています。何というか、もっとたわみのある、融通のきく言葉だと思っています。

バリにはseniが日用品のように、当たり前のようにそんざいしています。それはまあ、神棚だったり寺院の飾りだったりするのですが。私は日常に生音の溢れている環境を欲していました。そしてそれはバリに具現化の一例があり、私は享受しました。そして伝統的なseniは廃れそうな危機と何度も隣り合わせながらも、ずっと守られてきています。美術作品にしてもしかり。

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これがバリの本当に古い伝統画法の絵ですが、子供の絵本のちょっとした挿絵もなんとなくこんなテイストになっています。王子様お花見ルン、という図かと思ったら、トラに食われていました。と思ったら、トラにわが身を食わせて世を救う王様だったのでした。


自分の家の家寺の装飾に絵付けをする人、
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その家の神棚の絵付けを頼まれた友人
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友人が請け負った神社の幟
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というように、それは宗教上の需要が受け皿になっているから発生しているものでもあると思うのですが、やはり同じ人が本人の意思で作成するものもあるわけです。この絵は、地域の芸術振興グループのグループ展に出展した作品で、会場は集会所前広場。屋外展示でディスプレイもまた作家自身の作。因みに夜はライトアップ機能付き。
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なお屋内の展示スペースには、郷土の先駆者的な画家の絵が飾られていました。

なぜ急に絵か、というと、我が群馬県前橋市が、今まで全国で唯一公共美術館を持たない県庁所在地という汚名を欲しいままにしていたのが、とうとう市立美術館(名称未定)を作りますよ、ということで色々な有意義なプレイベントも行われ、後は建物のができるのを待つばかりぐらいの進行状況だったものが(実際24年度中の開館予定でした)、政権交代で中止の危機にさらされているのです。

私はちょっと足を延ばせば美術館に入れるという環境を良いと感じます。そしてそれは、うまく説明はできないけれど、私が嬉しいというレベルでなく、人の生活の中に、実はとても必要な要素なのではないかと思いいたっているのです。音楽に関してだと、生の音楽が常に漂っている環境が正しいと主張しても手前みそなのではないか、と思ってしまうところもあるのですが、こんな絵なんてなにも分からない私が日常的に絵を観られる環境が必要だと思うのだから、自身を持って美術館は要るよと言えちゃうよ、というのが、一つの指標といえば指標です。

何というか、バリによそ者でありながら長く居させていただいてよくしていただき、地域が子供を守り育んでいる姿を見たりした身としては、子供の小遣いで行けるような場所に美術館の一つもなくてどうするんだい、と思っているだけでは済まない、というモードです。というか、それなりにプレイベントに参加させていただいたりはしていたのですが。(つまりそのように美術館の開館を心待ちにしていたのですが。)でも、そうしたら、荒野のようなゴーストタウンと思っていた地元前橋市に、面白い人のいることいること、ということが分かったのでした。今、地元がマイブームです。

Nyepiでした。

いつも後手後手になってしまうのですが、彼岸明けの金曜日、バリではサカ歴の新年ニュピの日でした。ニュピの前日はグルブッグと言い、地鎮をしてハレではない側の存在に静かにしてくださいねとお願いをしますが、夕方から夜にかけてハレではない側の方たちを模った神輿が村を練り歩きます。

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過年の人たちはこんな

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途中棄権のセクシーダイナマイト

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囃子方バラガンジュール(beleganjur)隊

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これはホントはハレの人

バラガンジュールの激しいリズムにはいつも心躍り、同時にきゅんとなってしまいます。バラガンジュールは火事場の馬鹿力を促す音でもありますが、ケをハレに昇華させるのに必要なパワーを促す為のアイテムなのではないかと考えます。

ニュピの日の夜、わが町前橋ではチャリ神輿なるものが町を練り歩きました。囃子方はいなかったけど、ま、チャリは元来どちらかといえばハレのものだから。それにジャラン・サラスワティのマハ・パドマ寺のご住職が担いでいたのだから、もう、無敵です。画像がないのが残念。


3.11

かけがえのない重要な何かを学ぶことができたとしても、払う代償がこれでなくてはいけなかったのか
日本中の誰もがこの一年過ぎても払拭できなかった疑問ではないでしょうか。
でも、私たちはこの事実を抱えてしまった。
だからこれは、きっと乗りきれるはずの試練なのでしょう。恐らく。願わくば。



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まだまだ精進が足りないにも関わらず、日常にかまけてああこの体たらく、という体たらく。私も気持を新たに、するべきことはしよう、と強く誓います。


雛祭りでした。(あれ、この音階ってお初…?)


ので、雛祭りの唄を。



これは、トゥカップ・ドゥムンにムメロを使って吹いています。
トゥカップ・ドゥムンで花嫁人形も吹けます。ウィラタンと入れて吹くとこんな感じ。



バリの私の“ムスメ達”は笛のお稽古に精を出しているようです。過半数が循環呼吸をマスターしました。うるうる。

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面白画像(少しもバリではありませんが、伝統で地域で神事)

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お参りに来たダルマ(うそ)

前回の写真の前日の様子。本当はお焚き上げを待つダルマなのでした。ありがとうございました、な図。

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